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アール・デコの邸宅(建築をみる)その①

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 今回の「香征つれづれ」コラムは、先日訪れたこの場所について思う所を書いていこうと思います。


 白金台にある東京都庭園美術館(旧朝香宮邸)。

こちらは私が学生の頃から何度も企画展を見に訪れた大好きな場所です。


私は小学校時代に歴史ある木造校舎で育った経験のためか、
このような歴史を感じる建物自体に愛着を感じてしまうようです。

本当に思い入れのある邸宅です。


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まず玄関先からラリックのガラスのレリーフでお出迎え。
この贅沢な嫌みの感じない佇まいは、絶妙な存在感で来訪者を迎え入れてくれます。
室内の照明からボワっと優しい光が、天使のレリーフを浮き上がらせます。


この愛する美術館は2011年から2014年まで改修工事のため長い間休館していましたが、
先日リニューアルしてから初めて(ようやく)伺うことができました。


ロバート・メイプルソープ、ジョージ・オキーフ、舟越桂、イサムノグチ、アンリ・ルソー、カッサンドル、モディリアーニ、ルネ・ラリックなど、大好きで影響を受けたアーティストの作品をこの独特の空気感の中で鑑賞したことの素晴らしさは、今の自分に大切な何かを教えてくれたと心から感じています。


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こちらも品のある石のレリーフ。


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中でも大好きな部屋がこちらの壁紙の邸の隅の部屋。

緑の庭園を感じさせる壁紙の風景が本当に好き。

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この部屋に展示されていた舟越桂さんの彫刻との空気感をとても覚えています。

どの作品が展示されていたかははっきりと覚えていないのですが、
彫刻の存在と空間との呼応する関係というか、
澄んだ気の流れのような。。


人の記憶に残るものになる体験・期待・印象は、このような世界観をつくることが
とても大切だと思いますし、人の知覚について深く学べた場所だと思っています。

人がモノに触れるときは、「読む」「見る」だけではなく、
全ての毛穴から入ってくる(ような)印象。

からだ全体でその場の体験の情報を知覚しているのだと
改めて感じる場所です。


〜次回「その②」に続く〜


※こちらに使われている画像は2015年7月18日-9月23日まで東京都庭園美術館にて開催されておりました「アール・デコの邸宅美術館」展期間中限定で、一般向けに館内撮影許可されていた状況下での撮影画像となります。
通常の館内は撮影不可となっておりますのでご注意下さいませ。



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