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松屋銀座での合い間に

20159月1

毎年恒例となった9月松屋での催事「銀座・手仕事直売所」+「和の座ステージ」の2week イベントがようやく終了しました。(ご来場くださいました皆さま、本当にありがとうございました。)

私にとっては2週間の都内生活で疲れも多いですが、
たくさんの人にお会いできる楽しみ多きイベント週間です。

そんな期間中、遅番をいただき銀座を離れて色々な場所へ商談や打合せ、リサーチを兼ねた放浪(?)に向かうこともあるのですが、今回はそんな中、東京国立博物館「THEART of BVLGARI(130年にわたるイタリアの美の至宝)」について見に行くことができました。

イベントが始まる前からチェックしていたので、遅番をもらうタイミングで必ず伺いたいと思っておりました。


私が9年前に蒔絵で「装身具」と向き合い、現代のスタイルとデザイン性をもっと踏まえたものつくりについて考え始める大きな切っ掛けとなったのは、当時 京都の醍醐寺宝物館にて開催されたエットレ・ソットサス監修の「カルティエ」展示会を眼前で見たことでした。

資本など条件は大きく違いますが、120年の歴史を持つ弊工房と同じくらいの年数でありながらも
片や圧倒的なクリエイションと高貴さを兼ね備えたものつくり。
100年を越える老舗の工房は、世界を見渡しても日本にたくさん存在します。

なぜ日本のものつくりにはこのようなメゾンが存在しないのか。


伝統的なスタイルに裏付けされながらも、現代のパッションに響く何かを形にした
ものつくりができるような我々の工芸でありたい。

そう思うようになり、その地点を目指した取り組みが始まりました。



あれから9年が経ち、また同じようなメゾンのブルガリの宝飾クリエイションを見ることで自分が何を感じ取るのかが、とても興味がありました。



今回こちらの展示会を見て知ったことは、ブルガリも実は当時ジュエリーデザインにおいて主流だったフランス様式とは一線を画し、ギリシャ・ローマ個展主義、イタリア ルネサンス、19世紀ローマ派の銀細工などにインスパイアされた独自のスタイルを創り上げた革新的なものつくりをしていたということです。

それまでの様式美にとどまらず、その時代その空気感を感じた人の気持ちをカタチにする仕事をしていたのだと思います。


伝統工芸の世界は「伝承」「変わらず創り伝えていくこと」の仕事と、先人達が培ってきた技術を生かし、「その時代の記憶や生気が宿るようなものつくり」をする仕事の2つがあると思います。

どちらも大事なスタンスと解釈だと思いますが、こと現代の蒔絵装飾については、我々は後者の方のスタンスでものつくりを続けていきたいと思っています。


若かりし時にグラフィックデザインに携わっていた経験を生かし、
「人とモノ」「ヒトと装飾(蒔絵)」との新しくスマートな
(またはドキドキする)関係を創り上げていけたら。

そういう気持ちを新たにして、こちらの展示会を見終えました。





「アート オブ ブルガリ  130年にわたるイタリアの美の至宝」
http://www.tnm.jp/modules/r_free_page/index.php?id=1733

20159月2




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